j4mの医療・福祉ノート

介護福祉士から理学療法士に転職。現場や勉強会などで学んだ事を整理しながらブログとして発信していく。

知った方がいい!怖い糖尿病

こんにちは。

インフルエンザAにかかり

正月は寝正月になりました。

かかってない人も、寝正月になった人も

あると思います。

体重が怖いですね。

体重が増えて怖いといったら

糖尿病です。

今回は糖尿病について少し書こうと思います。

 

 

 

[糖尿病とは]

簡単に書きます。

身体にある膵臓という内臓の機能が正常ではなく、インスリンの分泌異常が起きる。

それにより、慢性的な高血糖症などが起き、

身体に様々な影響を及ぼす病気。

薬・運動・食事で治療するが、進行を遅らせる事はできるが、完治はできない。

 

[インスリンの働き]

インスリンは、食べた食事の中の、ブドウ糖

筋肉や肝臓など、様々な細胞に吸収させる

唯一のホルモンです。

インスリンが少ないと、細胞に吸収する

ブドウ糖の量が減少します。

吸収できなかったブドウ糖は肝臓で蓄えられます。それ以外は血液の中に入るので、血液中のブドウ糖が増えます。この状態を

よく言う、血糖値が高いということです。

吸収されなかったブドウ糖は腎臓、膀胱を

通って尿と一緒に出されます。

これが糖尿と言われるものですね。

尿の中にブドウ糖が多く入っている

ということは、細胞に吸収される糖が

減るということで、栄養が上手くいかない

状態です。

 

 

[三大合併症]

糖尿病になると、様々な疾患が

引き起こされます。

特に重要なのが、下記の三大合併症

 

・糖尿病性網膜症

・糖尿病性腎症

・糖尿病性神経障害

 です。

 

[糖尿病性網膜症]

慢性的な高血糖により、血流障害(血管が悪い、血の巡りが悪いなど)などで、網膜という部分に血液が足りなくなる。それにより引き起こされる疾患です。

初めは特に違和感はありませんが、

視野障害・視力低下が起きて、最終的には

見えなくなります。

 

[糖尿病性腎症]

こちらも、慢性的な高血糖で血管に障害が

起きて、なるものです。腎臓は血液を綺麗に

する臓器です。

腎不全になり、初期は特に自覚症状は

ないけど、進行すると、血液を入れ替えなければいけない「透析」を受けなければならなくなります。

 

[糖尿病性神経障害]

足先・足裏の感覚(触覚・痛覚・温度覚など)

が低下する症状が出てきます。

痛覚や触覚が鈍いので、軽い傷など気づかないことがあります。そして、栄養を細胞が上手く吸収できないので、傷が塞がりにくく

最悪、壊死(細胞が死ぬ)することもあります。

また、足先・足裏の触覚が鈍いので、

床を踏んでいる感覚が低下しているから

歩きずらくなります。

結構怖いですね。

 

「担当していた患者さん」

自分がリハビリで担当していた患者さんに

網膜症と神経障害を合併していた方が

いらっしゃいまして

「私、右目が全然見えないの」

と、よく言われていました。

足の筋力は、日常生活を送る上で、特に問題は

なさそうでした。

しかし、自力で歩くには手すりや壁を支えに

してやっとという感じです。

感覚が低下することで、ここまで影響がある

ものなのです。

悪化を防ぐために、運動する時間を

伸ばす目的で歩行器を使って歩いたり

エルゴメーターを使用したりしました。

道具を使わず、自立した歩行をしてもらう

事も大事ですが、道具を使い

運動時間も増やす事も大事と思っています。

 

 

[終わりに]

糖尿病が悪化➡︎運動しずらくなる➡︎さらに

糖尿病が悪化するというサイクルに入ります。

糖尿病の怖さを知り、予防するはとても

大事です。

また、糖尿病にかかった際は、現在自分の

症状はどのようなものかを把握し、安全に

運動を選択することが必要です。

糖尿病だけで、一冊の本が出来るくらい

奥が深いのでまだ書くことはたくさんあると

思いますので、また何かあれば書きたいと思います。